痛みの話Q&Awhat symptom
タナ障害
タナ障害って何? (たなしょうがい)
膝のお皿の内側に引っ掛る感じがあり、膝を動かすと痛みが出る疾患です。
どうして起るの?
膝のお皿と大腿骨のあいだにタナと呼ばれる滑膜ヒダがあります。タナは約50%の人にありますが、膝の運動などで慢性的に刺激を受けると、このタナが厚くなって硬くなり、お皿と大腿骨の間に挟まれて、引っ掛り感と痛みが出ます。
症状は?
お皿の内側に比較的硬いタナを触れ、膝の曲げ伸ばしの際に、お皿の内側を圧迫すると「コクッ」と引っ掛る音がして、痛みが出ます。
治療法は?
非ステロイド性の消炎鎮痛剤を服用し、温熱療法、ストレッチ、太ももの筋力の強化訓練をします。副腎皮質ステロイドの関節腔内注射をすることもあります。これらの治療で軽快しないものは関節鏡でタナを確認し、そのまま関節鏡視下でタナを切除します。