痛みの話Q&Awhat symptom
石灰沈着性肩関節周囲炎
石灰沈着性肩関節周囲炎って何? (せっかいちんちゃくせいかたかんせつしゅういえん)
肩関節の腱(棘上筋腱(きょくじょうきんけん)と棘下筋腱(きょくかきんけん))に石灰(燐酸カルシウム結晶)が沈着して、肩関節に強い炎症と痛みを起こす疾患です。40~50歳代に多く発症します。
レントゲン写真でこの石灰の沈着が見られます。
症状は?
突然の肩の強い痛みが特徴です。痛みのため、全く肩を動かせず、特に夜間、痛みのために眠れません。
治療法は?
痛みの強いときは肩に副腎皮質ステロイドの注射をします。この注射でかなり痛みは軽くなります。その後、消炎鎮痛剤を服用し、湿布、安静で様子をみます。局所麻酔をして、注射器で石灰を吸引することもあります。
痛みが長く続くと、肩関節が固くなり、動きが悪くなるのでヒアルロン酸を肩関節へ定期的に注射し、理学療法と体操療法も併用します。